フランス 6日目 旅の終わりは機内食祭り
9.JUN.2017
ニースに来てなんだかとても満たされた私は、ここを旅の最終地点とすることに納得し始めていた。
あと何泊かしても良いんだけど、ちょうど良い飛行機も見つかったし、夜の便で東京へ向けて飛ぶことに。
まぁ、元々決めていた予算に達しつつある、というタイミングでもあったんだけど。
午前中はマセナ美術館へ行ってみることにした。
行くまでにまた良いお店が見つかれば朝兼お昼を食べようと思いつつ散策。
ニースには本当にレストランが多い。どこもきちんとクロスをひいて、グラスとナイフとフォークがセットされている。
だいたいランチで20〜50€くらいかな。
この時はなんとなくグッとくるお店ないなーと思いながら歩いていたら美術館に着いてしまった。
マセナ美術館はもとは男爵の別荘だったが、市へ提供され今は美術館として解放されている。
内装は絢爛豪華。
庭園が目玉だそうで、出てみると確かに個人宅とは思えない庭が。
見たことのない植物が多数植わっている。
目の前の海も景観の一部に取り込んで、美しい庭だった。
目の前の海の方へ出てみる。
この日は少し曇っていたけど、この眺め。
海はどこまでも青く、平和でゆったりとした時間が流れている。
美女を隠し撮り。
おじさんを隠し撮り。
まー日差しの強いこと。だんだん避けられなくなって来て、日焼けを諦め始める。
またサレヤ広場まで戻る。
もう昼過ぎだったので朝市はほぼ撤収していた。
オリーブオイルのお店。
パン屋さんで、キッシュとピザとエクレア?を購入。
まだスイーツへの期待を捨てきれない私。笑
3つで5€。素晴らしい!
海辺のベンチで広げる。
このトマトの赤と、海と空の青のコントラスト!
きれいー!!なんだけど、日差しが強過ぎてすぐに退散。
結局、裏道っぽい日陰で食べる。
味はどれも期待以上だった。キッシュもここまで上手く作れるようになりたいな。
お土産はこの素敵なお店の石鹸に。
機内持ち込みで引っかからないように、香水やオリーブオイルなんかの液体は避けて石鹸てナイスアイディアだなと。
がしかし、大量に買うと重い!ミスった。
ホテルへ戻り、荷物を持って空港へ。
帰りの便は、ニースからイスタンブールを経由して成田へ行く、1回の乗り継ぎ含め全17時間。
あの、スマホをなくしかけたイスタンブール、また行くよ。
それはあの機内食が美味しいトルコのターキッシュエアラインズをまた選んだから。
LCCにして、あのサービス(質の高いスタッフ、エンタメの充実)と美味しすぎる機内食は本当に素晴らしいと思う。
すっかりファンになってしまった。
18:30頃、ニース空港から飛び立つ。
空から見ても美しい街、ニース。
さようならニース。
ここにはまた来る気がする。
まずはイスタンブールまでの2時間くらいのフライト。
機内食1回目。
メニューリストはなかったけど、ビーフを選択。
やはり本当に美味しい。機内食ってこんなに美味しく食べられるのか、と驚くばかり。
で、白ワイン。赤の方がよかったかな。
食後にコーヒーを頼んだつもりが紅茶が来た。
私の通じない英単語(もはや単語も通じない)。
イスタンブールは夜。
22時過ぎだというのにすごい人。
トイレでスマホをなくさないように気をつけながら無事に乗り継ぎ。
成田行きの便のため、8割が日本人でもう日本に帰って来たような気がする。
なんとなく、自分が別の国から来た外国人になったような、自分だけ浮いているような不思議な感覚。
そして、今回のフライトはメニューが。
機内食2回目。
デザートのベリームースが絶品だった。
温かいものは熱々で、冷たいものはしっかりつめたく、お肉はパサパサしてなくてジューシー。
空の上でこのクオリティの食事を提供するんだから、人気出るよね。
日本人の好みに合うのか、日本人に人気があるらしい。
この時、フランスの時間だと深夜3時くらい。
私の胃が可哀想、でも食べちゃう。
今度は赤ワイン。
そして食後のコーヒーもちゃんと来た。(日本語を話すCAさん多数)
機内食3回目。
巨大なエッグプラント絶品だった。
日本人が多い便だからか、ライスが出て来て嬉しい。
フランス時間で11:00頃、日本時間で18:00頃。
もうだんだん訳がわからなくなって来る。
そういえば、このターキッシュエアラインズでは、歯ブラシ、リップクリーム、スリッパ、アイマスク、耳栓のセットを配ってくれる。
そして、時々アロマの香りがする霧吹きで水分を通路に撒いてくれるので、乾燥で喉がやられることがない。
これ、長時間フライトの時は本当にありがたい。
よく格安チケットでここまでできるなーと感心しっぱなし。
(今回はニースから成田まで66,783円)
19:30、無事に成田空港に到着。
日本を出国したのが5/7だったから、ちょうど1ヶ月の海外放浪。
あっという間で、1ヶ月も日本から離れていたという気がしない。
ネットで日本の情報と常に繋がっているのも大きい。
あと半月くらい旅を続けても良かったんだけど、先に予算のリミットが来た。
ニースで満足したっていうのもある。
ルーブル美術館で出会ったおじいさんの勧めに導かれて行ったニース。
一生忘れないだろうな。
遅れつつも、なんとかブログに毎日の記録が残せた。(初日だけ書いてないんだけど。笑)
家族や友達に、近況報告するつもりで書いていたこのブログも、他にも読んでくださる方がいて嬉しかったな。
初めて一人で海外を旅してみて、意外となんとかなるもんだな、という感覚を掴めたのが自分にとっては一番の収穫だと思う。
たまに、なんでこんなことしているんだっけ?という気になったのだけど(笑)、今このタイミングで時間とお金をかけて、旅に出て良かった。
30歳超えても、自分の新たな面に出会えたことは、これからの人生にまた少しだけ影響を与えるかもしれない。