フランス 1日目 私を導く出会い
4.JUN.2017
昨日の残りで朝食をとる。
何やら外が騒がしい。
なんと、昨日はあんなに静まり返っていた広場にお店が並んでいる!
さらにその隣の建物の中には市場が出現。
地元のおばさま達が押し寄せて、物凄い活気。
市場の中に本が積み上げられた感じ、フランスっぽいな。
野菜、肉、魚、ハム、チーズ、ワイン、スイーツまでなんでもある。
これが本場のマルシェかぁ。
地下鉄に乗り、パリの街を散策してみる。
まずはコンコルド広場を目指す。
グラン・パレ。大きな展示場、美術館らしい。
フランスの建物もまた美しい。整然として威厳がある。
この整然とした通りは美しさにうっとりするほど。
日差しが強いけど、日陰に入ると肌寒い程に空気がキリリとしている。
後で気がついたけど、この通りはシャンゼリゼ大通りの一部だった。
コンコルド広場に到着。
この広場はフランス革命の際に断頭台が置かれた。ルイ16世やマリーアントワネットが処刑され、総勢1119人もの命が奪われた、と。
観光客がらちらほら。
そこからまたシャンゼリゼ通りを戻り凱旋門まで歩く。
途中まではお店もなく、とても良い雰囲気。
あ、凱旋門だ。
ここのマックがシックでかっこ良かった。
マックもフランスに取り込まれるとここまでお洒落になるのね。
凱旋門に近づくと、何やらイベントが開催されるようで、ビュンビュン音がしている。
凱旋門が見えない。
脇の控えエリア(?)を見るとドローンが数台ウォーミングアップをしている。
ドローンの大会だったようだ。
ロータリーの真ん中にあるので、地下道を通って近づく。
おおー!って、これは側面だった。
天井も側面も彫刻が細かなところまでぎっしり。
ナポレオンがフランス軍の勝利を記念して着工を命じ、30年かかって建設されたそう。
ナポレオンも掘られている。
中に入ることができるので頂上まで行こうとするも、物凄い行列で諦める。
登るとパリの街を見渡せるそうなので楽しみにしてたんだけど。
そこから、エッフェル塔まで歩く。
いやーなんというか品のある街並み。
停められている車までお洒落に見えるよ。
見えて来たエッフェル塔。
おーこれは東京タワーの大きくて茶色いバージョンだー。
根元まで近づくと、またすっごい人、人、人。
ここにも黒いサンタが何人もいる。
スペインにもいたけど、黒人の人たちが白い布を広げ商品を売っている。
この商売は違法で、警察が来るとこの白い布の隅にある紐でさっと袋に商品をまとめ去っていくそうな。
その姿がサンタクロースに似ているので、そう呼ばれるようになったそう。
物凄い人混みで、ユニセフがどうのとか言って謎に署名を求められたり、サンタにアニョハセヨーと話しかけられたり大騒ぎ。
エッフェル塔も登れるらしいんだけど、ちょっと怖いくらい高さがあるし、またすごい人混みに怖気づき退散。
セーヌ川にかかる橋はとても美しい。
また地下鉄に乗りノートルダム大聖堂を目指す。
たまたま来た電車の内装がすごい。
ノートルダム大聖堂はセーヌ川に浮かぶ(?)シテ島にある。
シテ島に渡るサン・ミッシェル橋。
シテ島に住むことは一種のステイタスになる島だそう。
ノートルダム大聖堂もまた彫刻の塊。
首が痛くなる程ずっと見ていられる。
中に入るとスッと背筋が伸びる様な、厳粛な空気が漂う。
創りはスペインでふらっと入った教会にそっくりだ。
両サイドには多数のシャンデリアとステンドグラスが。
蝋燭は2€。
どこを見上げても溜息が出るほどの美しい装飾。
ノートルダム大聖堂も上まで登って街を見渡せるとのことで、今度こそ登るぞ!と行列に並ぶ。
その間にお昼を、と向かいのカフェのサンドイッチを買ってみる。
5€。これがまた巨大!
手首から肘くらいまである。
でも食べられちゃうから不思議。フランスパン噛みすぎて顎が痛くなったけど。笑
味はというと、まー普通の乾いたパンに乾いた野菜とハムとチーズが挟まってるだけだった。
お腹は満たされたけど、気持ち的には満たされず。
で20分経っても、30分経っても2メートル位しか進まない。
まだ50メートル位の列があるよ。。
だんだん寒くなって来たので、ここも退散。
ルーブル美術館も歩いて行ける距離にあるので、歩いてみることに。
次の日ゆっくり見に行こうと思っていたけど、とりあえず外観だけでも見てみようかと。
そこに向かうまでの道は、銀座の様な街並み。
様々なブランドのお店が並ぶ。
でた!極度乾燥(しなさい)!
残念ながら閉まってた。日曜日だと閉まってるお店もちらほら。
そして着きました、ルーブル美術館。
あのピラミッドがないぞ。
ここでまた署名を求められる。すごい勢いで女性が喋って、ほらここに名前書いて!と。
聾唖者のためのなんとか〜、って言ってるんだけど、まくし立てながらペンをと紙を渡そうとしてくる。
よく分からないので謝りながら断ると、は!?って感じで舌打ちをする勢い。
いろいろな人がいますね。
この中に入ると広場が。
四方をぐるりと美しい建物に囲まれている。
後に、これが全て美術館だと分かる。
広場を横切ってさらに進むと、やっと見えて来たピラミッド。
周りの建物と対照的にモダンな光を放っている。
トライアングルの入り口には長蛇の列。
こりゃまた時間がかかりそうだなと、端っこの椅子に座って休憩。
そこに、地元の人と思われるおじいさんが話しかけて来た。
そのおじいさんは散歩に来た感じで、私が昨日パリに着いたことを話す。
私が地球の歩き方を見せながら!他にどこを観光するかまだ決めてないと言うと、モンサンミッシェルとニースは本当に美しい場所だよ、と勧めてくれた。
そして、ルーブル美術館に入ろうと思ったけど人がたくさんいるねー(苦笑)と私が言うと、もう一箇所、別の入り口があり、そこはそんなに混んでないよと教えてくれる。
そして、その入り口まで一緒に来てくれるという。
あまりにも親切なので少し疑うも、人がたくさんいる場所だから大丈夫だろうとついて行ってみる。
途中、私が混んでいるピラミッド付近の写真を撮っていると、写真撮ってあげようか?と撮ってくれた。
ここでもカメラを取られるのでは?と警戒するも、大丈夫だった。
そして、別の入り口に到着。殆ど待たずに手荷物検査を受けて入ることができた。
そして、地下のショップを抜けると、先ほどのピラミッドの入り口が中から見えた。
こうなってたのかー!と私が納得していると、じゃあね!と去ろうとするおじいさん。
思わず一緒に写真撮って!とお願いし、この旅初の自撮りを。笑
とても可愛らしいおじいさんだった。
ルーブル美術館に入場して驚いたのは、お客さんが作品の写真をバンバン撮っていること。
一番人気のモナ・リザはこの通り。
アイドルですか。
私は写真で撮るより、目の前にある本物をじっくり鑑賞したかったんだけど、次から次へとカメラを持った人がやって来ては、手を伸ばし、場所取りをし、写真を撮っていく。
突っ立っていようものなら、どいてくれと言わんばかり。
近寄れたのは一瞬だった。近くでじっくり静かに見たかったな。
それにしても写真撮ってどうするんだろう。
データならネットにたくさんあるのに。
モナ・リザとワタシ、もしくはオレ、が撮りたい人がたくさんいた。
他にも、ミロのビーナスとワタシ、スフィンクスとワタシ、といたる所で自撮り合戦が繰り広げられていた。
ただ、物体の展示物や内装は写真を撮りたくなる。
ルーブル美術館は数時間ではとても全ての作品は見ることができない程、広い。
その内装もテーマに沿って造られており、いろいろなタイプの展示室がある。
来場者が休むためのベンチもホテルの調度品のようで美しかった。
2時間ほど駆け足で見てまわった。
ホテルに戻り夕食の買い出しへ。
しかし!お店が殆ど開いていない!!日曜日だからか。。。
昼間の賑やかだった市場は痕跡を一切残さずに消えてしまった。
スーパーでさえ閉まっている。
なんてことだ。この旅始まって以来の夕食の危機!!
唯一開いていたのはケーキ屋さん。
お客さんが次から次へと入る。
そういえば、フランスに来てまだスイーツを食べていないことを思い出した。
フランスに来てスイーツを食べないなんて!
そのお店のケーキは美しく、しかも2€〜とお手頃。
そこで、夕食の代わりに2つ(!)のタルトと明日の朝食用にパンを1つ購入。
これだけ買って5€ちょっと!安い!!
昨日の残りと合わせて夕食。
肉とケーキって誕生日みたいだな。
で、このタルトが超絶!美味!!!
甘くなくて素材の味がそれぞれしっかり引き出されていていくらでも食べられそう。
流石フランスのケーキだ、と感心。
あー!長い一日だった(ブログも長かった!)