ベトナム 2日目 平和だからこそ
23.MAY.2017
朝はホテルの朝食。
こう、さらっと出てくるお粥がとてつもなく美味しかったりする。
ランドリーをお願いしてあるのと、荷物を置いておきたかったのでチェックアウトはせず、鍵だけ預けて、15分ほど歩いて戦争証跡博物館へ。
ベトナム戦争の博物館があることを語学学校で出会った子から聞いていて、ベトナムでの目的地の1つにしていた。
ホーチミンの中心部にあるのでアクセスはとてもいい。
ちょうど地元の小学生だと思われる大勢の子供達が入って行くところだった。
入ってすぐの敷地にはヘリや戦車が。
周りを緑の美しい木々が囲み、その中に巨大な軍用車両、戦闘機がある光景はとても不思議で、実際にこんなものが使われていたことが信じられないと同時に、じわじわと恐ろしさを感じるものであった。
中に入ると更に目を背けたくなるような写真が多数展示されていた。
各写真には解説が現地語と英語で書かれていた。
この時ほど、英語がもっと理解できればよかったと思ったことはない。
一部の写真には日本語の解説があった。
一般市民が犠牲となった記録は見ていて本当に辛く、この人達を思う家族や友人がいたと思うと胸が締め付けられる思いだった。
少し前にFacebookで児童ポルノとして削除され話題となった、あの有名な裸の少女が泣きながら逃げている写真もあった。
当時、日本人の報道カメラマンが数人ベトナムに入っていた。
何十年にも渡り取材を続けられており、草木が枯れた一帯を歩く少年が大人になって(後に枯葉剤の影響で障がいが発生)家族を持った様子まで記録していた。
今でも枯葉剤の影響を受けた子供が生まれる(両親の親が枯葉剤を浴びていた)そうで、ベトナムの人々にとっては現在も解決していない身近な問題であることを改めて思い知らされる。
実際に、博物館の入り口には枯葉剤の影響で障がいをもっていると思われる人達が物販をしている店舗があった。
途中で、100人近い子供達が入って来てものすごい喧騒に驚いたが、展示されている写真の中の怪我をしていたり障がいがあったり、恐怖で引きつったり泣きわめいたりしている子供たちと対照的で、平和を感じる瞬間でもあった。
ホテルに戻り、チェックアウト。
予約の際にクレジットカードで決済をしていたので、追加のランドリー代と冷蔵庫の水2本分の料金を支払うつもりだった。
ランドリー代は300〜400円くらいかなと試算していたのだが、なぜか予想を超える金額の支払いに。
その時、パッと日本円へ換算ができず、自分が一桁勘違いしてるのかもと有耶無耶なまま提示された金額を支払う。
次のホテルに向かいながら、試算をすると3200円くらい支払っていたことに気づく。
ランドリーと水2本で!?
もしかしてあんなに親切だったお姉さんにぼったくられたのか??
支払いの時にしっかりと明細を確認しなかったことを後悔しながら、もしぼったくられたとしても数千円で済んでよかったと思うしかない、それにしても宿代の約2500円を超えるランドリー代って、、、と悶々としながら暑い街中を彷徨っていた。
この時、地図アプリを見ながら歩いていたんだけど、ズレたところを指していたため迷子になる。
困っている私を見て声をかけてくれたイケメンが、違うホテルをGoogleマップで検索してくれ、違う道を丁寧に教えてくれた模様。
さらに迷う。
一旦落ち着こうと綺麗めのカフェに。
200円ちょっとで、美味しいアイスコーヒーとWi-Fi、寒いくらい涼しい環境をゲット。
んで、もう一度昨日の宿泊代を確認するためBooking.comの予約確認メールを見る。
そこには、クレジットカードの入力は事前承認のためで、支払いは現地でお願いします、とある・・・
んなあああぁぁぁぁああ!!!
一気に力が抜けると共に、優しかったお姉さんの笑顔がまた天使に思えて来る。
やはり、事前にいくら払うのか調べておくことと、おかしいと思ったらその場で確認することが大事だ、、、と、当たり前のことを自分に言い聞かせる。
徒歩15分の距離のはずが、1時間くらいかかってやっとホテルに辿り着いてぐったり。
15時くらいになりお腹が空き、地元民に愛されるというスイーツと軽食のお店へ。
スイーツ2種とお肉的なものを注文。
先に出てきた温かい&冷たいスイーツ。
温かい方は中華の胡麻団子のような感じで、中に白餡が入っている。
生姜のスライスの蜜漬けが添えられ、甘過ぎずお餅も滑らか。久々にスイーツに感動。
で、かき氷の方はなんと海藻やハスが入っている。
これはさすがに恐る恐る食べる。煮物みたいな具。笑
ただ、それぞれはクセもなくただほんのり甘いだけで、さらにほんのり甘いココナッツミルクを追加しながらいただくと、蒸した暑い日には美味しいだろうなと想像する味だった。
(この時、外は土砂降りに)
次に出てきたのは、揚げ餃子ぁあああ!?
写真ではチキンか何かだと思ったのに。泣
ただ、これがまた熱々でめちゃウマだったからもうチキンのことはすぐ忘れて完食。
いやー満足。
んで、散策しながらホテルに戻る事にするも、やはりここでも雨。
よくスコールがあるからか、バイクの人達はすぐにポンチョ型のカッパを着られる用意があるみたい。
雨の中濡れながらも歩いて、教会や郵便局、オペラハウスを見学。
フランス統治時代の西洋様式の建築物が残っており、近くで見るとすごく美しい。
ホテルの近くのコンビニで買い出し。
この赤いのが気になって仕方がなかったので1つだけ買ってみる。
㎏単位で値段が決まっているらしくレジのお兄さんをかなり困らせる。
この赤いのを解体してみる。
これまた恐る恐る食べてみると、梨みたいな味!
なんだ美味しいぞ!
ということで、つまみに参加させることに。
このパテがまた塩っぱいけど美味しい。
こうやって自由に歩き回って、美しいものを見たり、美味しいものを食べられているのは、平和だからだなと思わずにはいられない1日だった。