フィリピン 7日目 観光も進化する
今日は授業が休みだったので市街地観光へ。
同期が現地日本人のガイドさんに同行してもらうと言うので、便乗させてもらった。
24歳のフィリピンで働く日本人の男の子で、昨年くらいからサイトを通じて依頼を受け、ガイドをしているとのこと。
これが革命的だった。
治安が悪いために観光客か近づかないマーケットへ連れて行ってもらった。
観光客は皆無。
密集する露天に並ぶのは、野菜、果物、魚、肉、米、衣服、調理器具、サンダルなんかが売っていて、庶民の生活に必要な物が何でも揃う場所だそう。
子供が走り回っているし、大人はその辺で昼寝しているし、犬、猫、鶏がその辺をウロウロしている。
においもすごいし、圧倒されっぱなし。
貧困地域にも入ったけど、物珍しそうに見られるだけで、しつこい客引きもなかったし、怖い思いもしなかった。
ガイドの男の子曰く、私達がサクサク歩いていたから、とのこと。
観光客だけだと、こうはいかない。
まず、道が分からないし、地図見てキョロキョロしていたら怖い目にあったかもしれない。
マーケットの後はお昼へ。
海外経験が豊富な同期が、海外の寿司屋は面白い!と言うのでお寿司屋をリクエストし、ガイドさんが調べて連れて行ってくれた。
マンゴーが入ったカルフォニアロール。
他にも、サーモンの巻き寿司を丸ごと揚げたものや、カニカマ、スパムの寿司があった。
そこにも日本人は来ておらず、若者がチラホラ。
日本人がイタリアンやフレンチを食べるのと同じ様に日本食を楽しんでいる感じだった。
そして、観光地になっている要塞と教会にも連れて行ってくれた。
これだけの観光を短時間(5時間)で効率よくすることは、ガイドさんなしでは絶対に無理だった。
一番良かったのは、ガイドさんが現地に住んでいらっしゃるので、フィリピンの人の生活について気になった時にすぐに聞けること。
フィリピンでは働いていない人も多く女の人が出稼ぎに行って家族を養っているとか、月に2万円あれば家族が生活できるとか、
学校に通うには少しお金が必要だがそれすら払えず学校に行っていない子供がいるとか、多くがキリスト教徒だとか、家で自炊はせず屋台で食事をとる人が多いとか。
そんなことを聞きながら街を歩き回るのは、本当に生々しく現地の生活を感じられ、興味深い時間だった。
このサービスは世界中で現地住まいのガイドさんを探せる。口コミで評価もされるので、良い評価のガイドさんを選んで依頼ができるそうだ。
もちろん、ガイドブックを読んで自力で辿り着く嬉しさとか、偶然の出会いが面白い旅に繋がることは今後も変わらないだろう。
しかし、今は、面識のない人に現地のガイドをサイト経由で依頼し、異国の地で会い、そこで生活をする人の話を聞き、おすすめの場所を案内してもらえる時代でもあるのだ。
今日の経験は、旅、観光に新しい流れを感じさせるものになった。
今後、別の国でも利用してみたい。