スペイン 5日目 ピカソと茄子に翻弄される
2.JUN.2017
昨日の残りを朝食に。
バルセロナはマドリードと似ているんだけど少し雰囲気が違っていて、歩いているだけで楽しい。
なんていうか、バルセロナの方がよりお洒落でゆったりしているような気がする。
小道が入り組んでいる所を入っていき、ピカソ美術館へ。
内装にも惚れ惚れする。
トイレもこのスタイリッシュさ。
プラド美術館は宗教画が多く、キリスト教の知識が乏しい私はなかなか解釈が追いつかなかった。
しかし、ピカソ美術館は、ピカソが青年期から描いてきた絵が展示されており、対象は周りの人や風景、身の回りの物なのでとても興味深く鑑賞することができた。
また、チケットの販売員のおじちゃんが営業上手で5€の日本語ガイドも追加したもんだから、余計に楽しい。笑
2時間以上じっくり見て回った。
ピカソのカラフルな絵はグッズに最適。
素敵にアレンジされたグッズがたくさん。
その後、バルセロナに向かう列車の中で本に出て来たカテドラルに向かうことに。
その途中、偶然教会を発見。
ふらっと入ってみると、息をのむほどの迫力。
天井はどこまでも高く、側面にはステンドグラスが施されている。
ぶらぶら歩いている時に、こうして偶然にも感動する光景に出会えることが旅の面白さかもしれない。
カテドラルと王の広場は観光地だけあってすごい人。
カテドラルは威厳ある佇まいで迫力があった。
ランチに地球の歩き方オススメのお店を目指し、レイアール広場へ向かう。
レイアール広場にはレストランが集まり、テラス席はどこも気持ちが良さそう。
目的のお店のラス・キンザ・ニッツを発見。大人気で中の席に。
ここで、飲みたかったシェリー酒を!
スーパーで買おうとしたけど大きいし冷えてないから我慢していた。
キリッと辛口で冷えていて美味しいー!
そして、オリーブがまた最高。
種が抜かれていないオリーブは味がしっかりしている。
前菜はガスパチョ。塩とニンニクが効いていて、ピリッと辛みもあり、冷たくてこれだけでお酒が飲めます。
メインはダックに!
なにぃー!と言いたくなるほどの柔らかさ。
骨からするりと離れる。
添えられた温かな洋梨がまた合う。
最後のデザートまで申し分のないコース。
良いものを食べさせていただきました。
シェリー酒とコーヒー追加で2000円くらいかな。
そして、ランブラス通りを歩く。
花屋さんが並んで良い雰囲気。
ダリ美術館に行こうと地図を見ながら探す。
が、ない。
何回も周辺をぐるぐる回っても、ない。
近くの旅行代理店的なところで聞いたら、数ヶ月前にクローズしたと。
地球の歩き方、最新版買って来たんだけど、こんなこともあるのね。
がっかりしながらも、目的を変更。
有名なカサ・ミラを目指す。
地下鉄ですぐ。
で、ここでトイレに行きたくなり、駅や街中を探すも、ない。
スペインはトイレが本当にない。
レストランとかホテルで行っておかないと困ることになる。
で、私が飛び込んだのはス◯バ。
今までバカにしてすみませんでした。本当に神でした。
で、気を取り直してカサ・ミラを見上げる。
直線を徹底的に排除し曲線で出来ている。
これ、早稲田で見たことあるような。(なんという感想、、、)
そのまま、サグラダファミリアに歩けることがわかり、歩き出す。
あ!見えて来た!
おおお!
近い!(半裸のカップルも気になる)
おお!これがサグラダファミリアかぁ!!
・・・
確かにすごく大きい。自分の目がおかしくなったのかと思うほどに。
でも、なんか、グッとこない。
なんだこの違和感は。ピカピカしてるぞ。
サグラダファミリアてこんな感じなのか。。。(期待しすぎたかな。なんか残念)
せっかくだからぐるっと回り込んでみようと少し離れて歩いてみる。
ぬぉー!これはっ!!!
この迫力が見たかった。
私は新しく増築された方を見ていたようだ。
やはり、時間が経過したことを感じさせる所の方が私には魅力的だ。
細かなところまで装飾が施されていてずっと見ていられる。
それにしても、観光地はどこでも自撮りラバーがたくさんいる。
すごく良いカメラでカレンダーでも作るのかなというポージングでお互いにバシバシ写真を撮っている。
サグラダファミリアとワタシ。
私はもともと自分を入れた写真を撮りたいと思わない方だけど、一人旅してると更に自分を撮る機会はなくなるね。
歩き回って疲れたので、ホテルの近くのレストランで夕食にすることに。
フライドエッグ(卵が食べたかった)と白ワインを、テラス席で。
この幸せ伝わるかな。
カラッと晴れた気候の夕方頃(っていうか19時くらいなんだけど明るい)にテラスで冷えたワインを飲めるなんて。
そしてやって来たのは、揚げた茄子ー!!!
うわぁーeggplantて茄子じゃんかー!
全然メニューちゃんと見てなかったし、確かにフライドエッグプラントだわー。
ちなみにこれ、飛び上がるほど美味しかったです。
熱々の茄子の上に、カッテージチーズ(かな?)とハチミツ。
白ワインと合う合う。
テラスでフライドエッグプラントー!!な夜。
スペイン 4日目 移動時間も楽しめる
1.JUN.2017
マドリードからバルセロナへバス移動の日。
朝7:30頃宿を出て、45分くらい歩いてバスターミナル駅へ向かう。
マドリードの朝は人が少ない。
夜8:00頃まで明るいし夕食も遅いからか、朝はゆっくりのようだ。
少し涼しくて空気が澄んでいる朝の街歩きもなかなか楽しい。
やっと駅に着き、バス乗り場を探すも、バルセロナの違う行き先のバスしかない。
窓口のおじさんに聞くも、不機嫌そうにその乗り場でいい、と言う。
かなり不安になりながらも、たくさん歩いたらお腹が空いたのでカフェで朝食。
大好きなクロワッサンがあまりにも大きくて笑う。
時間になりバス乗り場に行くと、予約リストに私の名前があり、やっと安心する。
バスは大きな高速バス。
荷物を預け、バスに乗り込む。
と、窓側の私の席に、黒人のお兄ちゃんが、、、!!
恐る恐る、そこ◯番シート?と聞いてみる。
すると、あー!と一旦立ち上がり私を座らせてくれる。
その人は通路側の席だった様子。なぜ座ってたんだ、、、
席にはモニターもあり、映画も観られる。
前の席のスペイン人のお兄ちゃんが邦画を観ていてなんか嬉しくなる。
その後、私のモニターがつかない、テーブルが下がらない、と困っているとすぐに隣のお兄ちゃんが助けてくれた。
先に降りる彼は、バーイ!と言って去って行った。(意外と良い人だな)
昼のバス移動にしたのは正解だった。
7時間の内、2回トイレ休憩があったので意外と疲れないし、景色が良い。
友人が旅に出る前に渡してくれた旅の本をここで読む、至福の時。
ちょうどバルセロナを旅したことが書いてあり、観光する候補に加える。
旅をしていると、なんでこんなことしてるんだっけ?という思いがふと浮かぶことがある。
恐怖や不安もあるけど、今、旅に出なかったら一生後悔する。
私もそう思って旅に出たんだった。
それにしても、こっちの人(多分スペイン人だと思う)はバスの中でもバンバン電話で話しをしている。
なんならFaceTimeで窓からの景色を相手に見せたりして。
雰囲気からビジネスの話ではなく友達か恋人か家族が相手のようだ。
日本人ならバスの中だし、周りの人に聞かれるのも気まずいからまたかけ直すね、ってするところだけど。
そうこうしてるうちに、バルセロナに到着。
なんですかこのキラキラ感は。
マドリードよりも更にキラキラしてますよ。
地下鉄で予約していた宿に向かう。
凱旋門がありますよ。なんでもフランスの真似(?)をして造られたそうな。
公園の象徴的な存在。
門の下には歌を歌ったりドラム叩いたり、パフォーマーが。
裁判所もこの美しさ。
慣れって怖いですね。そこら中に美しい彫刻があるもんだから、驚かなくなってきました。
ドミトリーは私以外またまたスペイン人。
電源が一部屋に2箇所しかなくて驚く。
今までは、1ベッドに1コンセントはあったからな。
スーパーで買い物。
美しいトマトたち。流石スペイン。
オリーブとナッツの量り売りはテンション上がるやつ。
美味しそうなソーセージを見つけたので、これでスープを作ることに。
生のディルをたっぷり乗せたらさぞ美味しいだろうと多すぎる1パックを購入。
ディル好きなんだよね〜
で、キッチン使ってソーセージを輪切りにして煮込んだら、ひき肉スープになった。
こんなはずでは、、、
意外と柔らかかったみたい。
予定外だけど、良い出汁出てるし美味しいからいっか。
スペイン 3日目 巨大な生ハムメロン
31.MAY.2017
明日バルセロナへ移動することにした。
バルセロナまでの移動手段は飛行機、電車、バスがある。
時間と価格と手間とを考えて、まずは電車に目星をつけ、チケットを買いにターミナル駅のアトーチャ駅へ。
朝歩いてみると街はとても爽やか。
駅も素敵。
駅の自動発券機で金額を確認すると、ものすごい高い!
席がある中で良い時間は15,000円くらいする。。
飛行機の金額を超えてる。
ここまで旅をしてきて、支払いを記録してるんだけど、思いの外、移動費が高い。
食事と宿はある程度は抑えらるんだけどな。
時間がかかっても良いじゃないかと思い直し、バスで移動することに。
バスなら5,000円切る。7時間かかるけど。笑
夜のバス移動も考えたけど、やはり怖いし、気を張って乗っているのも疲れそうだからもう一泊して、翌朝の9:00発のバスに。
ネットで予約できた。
駅のWi-Fi使って手配し終えたら、ソフィア王妃芸術センター、アゲイン。
昨日は閉まっていたけど、今日は開いてるー!内装がとても良い。
ピカソのゲルニカが見たくて来たけど、同じ目的の人がたくさんいるらしく、ゲルニカの展示室だけ入場規制が。
やっと見ることができたゲルニカは、想像を超えて大きな絵だった。
かなりお腹が減り、事前に調べておいたお店へ。
生ハムの博物館という店名そのままに、ものすごい数の生ハムがぶら下がっている。
一階はバーになっていて、二階がレストラン。
ここのランチはコスパが良いとの情報を得て、来てみた。
観光客も多いけど、地元の人もたくさんいて80人は入りそうな2階フロアは満席、15人ほどの行列が。
前菜、メイン、デザート、カフェで8.9€。
ウェイターのお兄さんが、前菜、メイン、追加でワインを注文する度に、「グレイトッ!!」って言う。
こんなに大きな生ハムメロン食べたの初めてだわ。
メロン好きだから大変光栄なのですが、すでに前菜でお腹がいっぱいに、、、
そして、なぜかマグロのトマトソースを頼んだはずなのに、カレー味の豚肉が、、、
ポテトも多過ぎでしょ。
出された物は基本全て食べるんだけど、今回は無理だわ。
ギブアップしていると、デザートの注文を聞きに来たお兄さん。
別腹なのか、チョコレートムースとコーヒーを美味しくいただきました。
これは人気が出るわけだわ、と納得し宿まで歩く。
街の中心部であるソル駅の前の広場はたくさんの人が。
Apple Storeがお洒落。
マックもKFCもお洒落。
食べ過ぎたので、夕食はパスして早めに宿へ。
4人部屋のドミトリーで私以外みんなスペイン人の女の人だった。
スペイン人は夕食を21時くらいから食べ始めるらしい。
彼女たちが19時ごろから出かけていくので、シャワーも自由に使えるし、戻ってくる前に寝てしまう。
生活リズムがズレているおかげで、意外とドミトリーでも過ごしやすい。
スペイン 2日目 温かな汁物が食べたい時には
30.MAY.2017
朝は昨日の残りで朝食。
部屋から教会が見える。
優雅にバルコニーで食べようとしたけど、おじさんと目が合ったのですぐに退散。
調べ物をしたり、宿を確保したりしてから、街歩きを開始。
まずはプラド美術館を目指す。
まぁ、どこを見ても美しい景観。
美術館に近づいた時、遠くの方から大勢の人の雄叫びを上げているような声と、パーン!パーン!とピストルの様な大きな音が。
よく見ると煙が上がっている。
一瞬身の危険を感じて離れようと思ったが、その集団がどんどん近づいて来る。
銃を持った警察がいた。
プラド美術館の前で記念撮影をしている人達。
後で調べたらタクシー組合のデモだったらしい。
ストライキをしていたとのこと。
体が強張る程のピストルの様な爆竹の様な音に度々驚かされた。
日本ではなかなか想像し難い、エネルギーを爆発させた強い主張をする人々。
人数も物凄くて、美術館に入ってからも暫く音が聞こえていた。
プラド美術館は外装も内装ととても素敵で、作品をより引き立てていた。
とてつもなく広く、全てをじっくりと見るのは難しい。
14時ごろにお腹が空き、美術館のカフェに行くと大混雑。
サンドイッチが6〜7€と高級。
美術館で食べるのは諦めて、外に出てからソフィア王妃芸術センターを目指す。
途中で生ハム屋さんのサンドイッチを購入。
2.5€。
パンに生ハムが挟んであるだけなんだけど、これがまた美味しい!
生ハムが良い具合に脂を含み柔らかくて口の中で溶ける。
満足して、いざソフィア王妃芸術センターへ!
と入ろうとしたら 、閉まってる!!
まさかの休館日。あー。。。
もう少し街歩きをしながら、宿の方へ向かうことにした。
街にはZARAみたいな店がわんさかある。
どこも似た様な感じで、安い(8〜15€)んだけど、作りが甘い。
作りが甘いとしても、フィリピンくらいの価格だったら買おうか考えるけど。
(フィリピンで買った時計はもう8回くらい壊れているww)
夕食は、ゲストハウスのキッチンで作ることにした。
小さなスーパーで買い物。
パンと冷菜ぽいのばっかり食べていたから温かい汁物がほしかった。
そこで見つけた出前一丁。その他のフルーツは食べてみたい物をいくつかチョイス。
キッチンは使いやすく整理されていた。
置いてある調味料でなんとかするしかない。
バジルソースを発見。これで一気に味が仕上がった。置いて行ってくれた人ありがとう。
窓からスペインの景色を眺めながら、出前一丁をすする、不思議な経験だった。
スペイン 1日目 ヨーロッパへ初上陸 やはりアクシデントが
29.MAY.2017
スペイン時間で午前3時ごろ、CAさんのグッモーニーンッッ!!!という大きな声で起こされ、目の前に置かれた朝食。
まさかの2食目きたー!!
速攻目が覚める。笑
んで、またこれが絶品。
オムレツは具沢山で、フレッシュチーズに温かいパン。
ちゃんとしたお皿に盛られてたら、ちょっとしたレストランの味。
美味しいコーヒーも頂いてまたまた満足。
5〜6時間毎に食べ物を入れられる私の胃腸が可哀想。
でも美味しいから食べちゃう。
5時ごろイスタンブールのアタテュルク国際空港に到着。
乗り継ぎで2時間しかないのですぐにゲートに向かう。
途中、トイレで歯を磨き、シャワー浴びたいなーとか、この空港広くて綺麗だなーとか思いながら、かなり離れた場所にあるゲートへ。
やっとゲートに到着し、スマホを取り出そうとした時、
・・・ないっ!!!!!!!
バックの中の物を全部出しても無い。
すられた??置き引き??
さっき寄ったトイレまでは持ってたから、置き忘れた可能性が高い。
でもトイレの個室でiPhone見つけたら確実に持っていかれるよな。
まじでやばい。。。
どうすればいいんだ?必要な手続きは?
戻ってこなかったら旅を続けらるのだろうか、、、
高速で様々なことを考えながらトイレまで走る。
広い空港で先ほど入ったトイレをなんとか見つけ出した。
私が入った個室には誰かが入っていて、オロオロしていると、掃除のおばちゃんがこちらを見ながら大きな声で、NOー!NOー!!と言って首を振っている。
他の個室が空いてるんだから、そっちを使いなさい!と言っているのかと思って、iPhone無くしたと言おうとして近く。
Phone??と言うので頷いたら、うんうんと言いながら自分のポケットを指差すおばちゃん。
そこには私のiPhoneがあああぁぁーー!!!
半泣きでお礼を言うと、ドヤ顔で「Policeー!」と言って笑うおばちゃん。
女神に見えてきて抱きつきたくなるのを抑えつつ、持ってた10シンガポールドルをわたして手を握って別れた。
かなり奇跡的な出来事だった。
海外で忘れ物をしたら、まず、戻ってこないらしい。
もし、他の人が見つけて持って行ってしまったら?あのおばちゃんが自分のものにしてしまう人だったら?あのおばちゃんに会えてなかったら?飛行機に乗ってから気付いていたら、、、と今考えても背筋が凍る。
ここ最近で一番焦ったわ。本当に本当に運が良かった。
場所を移動する時には、常に貴重品のチェックを忘れてはいけない、と改めて思い知らされた出来事だった。
7:15のフライトでスペインのマドリードへ。
これまた同じ航空会社で機内食が!(もう驚かない)
さっき食べた朝食と同じかなーと思ったら違う!これまた美味!!
添えられたキノコソテーが最高だった。
私どれだけ食べられるんだろう。自分の胃のポテンシャルに我ながら驚く。
10:30頃、スペインのマドリードに到着。
飛行機を降りる時には、CAさんと、シェフ!が見送りに。
搭乗客が口々に、朝食はあなたの作か?美味しかったよ!グレートな朝食だったよ!と握手をしていた。
食事を大切にする西洋人に感心。
市内までの行き方を調べ、宿を確保し、バスで市内へ向かう。
今までいたアジアとは全く違う世界。
街がキラキラしているよ。眩しくて目が眩むよ。
どの方面を見ても建物が美しい。
よく見ると、古い建物の枠組みをそのまま生かし、窓や扉を新しくして使っているのが分かる。
街を歩く人もみんなお洒落!
アジアのテンションで来た私は、自分がかなり浮いている気がして落ち着かない。
とにかく宿を目指す。
ホテルの入り口はみな目立たないようになっており、やっと見つけた入ったらこれ。笑
中は綺麗に改装されていて、スペインらしい色合いの部屋に通される。
ベット3台を独り占め!(なんでww)
晩ご飯を買いに近所のスーパーへ。
ワインが驚愕の安さ。
オープナーが必要ないロゼの泡を。
これがまた1.57€と水並みの値段。
天国ですかここは。
野菜とかチーズとか生ハムとかスペインらしい。
アーティチョーク!!
チーズとかハムの占有面積が広い。
準備完了。
これ、朝にパン、サーモンパテ、ピクルスを半分回して、夜と朝の二食分になる。
チーズもピクルスもパテも安くて、ガス入りの水2本を含め10€いかないくらい。
パンなんて0.3€だった。
一人部屋を選んだのは洗濯をしたかったから。
スペインはアジアと比べてかなり乾燥しているため、洗濯物がすぐ乾くのが良い。
ただ、顔も唇も乾燥するし、久々にササクレも。
アジアとはガラッと雰囲気が変わり、若干頭が上手く切り替えられてない。
別世界へ来てしまったという感じ。
アジアの物価に慣れていると、ここは高くて一苦労。
街はとても綺麗で歩いているだけで楽しい。
カラッと晴れていて過ごしやすく、虫が全然いないし、街が臭くない(笑)
カンボジア 3日目 内戦の跡を辿る
28.MAY.2017
夕方発のスペイン行きの飛行機を予約。
午前中に地雷博物館へ行きたいとホテルのフロントに相談に行く。
地雷博物館は日本人男性が運営されていて、カンボジアに来たなら絶対に行くべきだとの口コミを見て行きたいと思っていた。
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g297390-d541872-Reviews-Cambodia_Landmine_Museum-Siem_Reap_Siem_Reap_Province.html
しかしホテルのあるシュリムアップ中心地から離れており、トゥクトゥクで片道40分かかる。
また、キリングフィールドも合わせて行きたいと思っていた。
内戦時に虐殺された人達の記録を残し、骨が埋葬されている。
キリングフィールドは何箇所もあるようで、ホテルに一番近いキリングフィールドを調べた。
地雷博物館→キリングフィールド→ホテルに戻るルートで、トゥクトゥクでいくらかかるか調べてもらった。
アンコールワットを通るので入場チケットが必要となり、トータルで80ドル超え。
ツアーも検討したけど80ドルだったから見送ったのに、それ以上の金額が提示され途方にくれる。
地雷博物館を泣く泣く諦めることに。
近くのキリングフィールドだけなら、10ドルで行けるそうなので、トゥクトゥクを手配してもらった。
明るい時間帯にトゥクトゥクに乗ると街を感じることができて楽しい。
トゥクトゥクに乗りながら昨日買ったクッキーを食べた。
2ドルで12袋だったかな?かなり入ってて、朝食の代わりになる。
カンボジアはアジア最貧国で、セブ島、ベトナムと比べたら、より途上国という雰囲気。
15分ほどでキリングフィールドに到着。
華やかな建物がいくつかあり、中国人観光客の集団も来ていた。
近くで写真を撮ることは憚られたが、左手の塔の中に頭蓋骨が積み上げられている。
カンボジアで、1975〜1979年まで統治していたポル・ポト政権が国内で大量虐殺を行った。
その数、国民700〜800万人のうち、150万人とも300万人とも言われる。
運転手のおじさんのところに戻ると、War Museum に行くか?と聞いて来る。
一瞬ボラれるのか?と警戒するも、ここから10分くらいだし、そこに行っても10ドルでいいよと言うので、連れて行ってもらうことに。
どんどん街から離れて行くので若干不安になりつつも、のどかな風景に見とれていた。
途中、museumの看板を見つけホッとする。
War Museum は広大な敷地にたくさんの戦車や武器が置かれていた。
実際に触れることもできる。
1キロ以上あるんじゃないかという重さ。
金属の塊。
ベトナムの戦争証跡博物館もそうだったけど、緑が美しい場所に様々な軍用機が置かれている様は言葉を失う光景だった。
地雷の穴。
穴の底に蓮の花が咲いているのがなんとも言えない。
地雷の撤去活動の写真には有名人の顔も。
戦車の中に草が生えている。
ラピュタを連想させた。
(カンボジアにはこことは別にラピュタのモチーフになったと噂される遺跡がある)
とても静かな場所だった。
その時、私は右腿に太い棘が刺さったような傷みを感じた。
何か生物の意思を感じる、、、!!!
慌てて人気のないところで確認すると白アリだった。
しかも2匹私の足を登って来たようだ。
白アリに噛まれる初体験も含め、印象的な場所だった。
おじさん疑ってごめんよ、ここに来れて本当に良かったよ。
空港に着き、朝からクッキーしか食べていなかったので空腹を感じ15時ごろレストランへ。
またラクサ!そしてパンプキンココナッツ!
今度のラクサは上品な味。やっぱり好きだわこれ。
パンプキンココナッツもまた甘すぎず、練乳がほんのり生姜の香りもしてこれまた楽しい。
お腹がいっぱいになり16時のフライトを待つ。
シュリムアップ国際空港は雰囲気がいい。
で、まさかの機内食。
いや、安いチケットだし1時間のフライトでまさか機内食出ると思ってなくてさっきめっちゃ食べちゃったけど、、、
でも出されたものは食べてみないと。
タイらしい味付けで全体的にはとても美味しい。
生野菜に若干の不安な香り。笑
お米がタイ米で細いのにもち米の様にモチモチしていて面白かった。
スワンナプーム空港に着き、5時間待機のためマッサージ店へ。
空港価格で街中よりは高いけど、45分で3,000円弱。
ぽっちゃりしたおばちゃんで力強く、時々私の手がおばちゃんのお腹のお肉に触る。
それが本当に柔らかくてなんか可笑しくなって来る。
22:40発のフライトで、トルコのイスタンブールへ向かう。10時間超えフライト。
先ほど食べ過ぎたから機内食は断って、もう夜だし寝ようと思い、顔を洗って歯を磨いて飛行機に乗り込んだ。
日本語字幕の映画があり、マイインターンを鑑賞。
キラキラ映画だろうと思っていたらすごく良くて笑ったり泣いたりしていると、何やらカードが配られる。
入国カードかなと思ったら、なんと機内食メニュー。
!!!
私はメニューに釘付け。
夜だろうが何だろうがこれは美味しい予感!と食べる事を即決。
・・・!!!!!
こ、これは、本当にすごい!
fishを選んだら、ふわっふわ!
オリーブ1粒から、チーズ一切れまで抜かりなく完璧な味!!
パンも熱々だし、冷たいものは冷たいし、どーなってるんだ。
生野菜が美味しいよぉおおお!ちゃんと冷蔵管理された味だよー(泣)
機内食ってこんなに美味しいの!?っていう、驚きにさっきまで眠かったこともすっかり忘れ、コーヒーも飲んで白ワインも飲んでご満悦。
コーヒーも白ワインも、これまた感動させられる美味しさ。
全然気にしてなかったけど、航空会社がトルコの会社だからか??
トルコ料理って美味しいって言うし。
機内食でこんなに驚いていたら、ヨーロッパで私の食への欲求はどうなってしまうのか、恐ろしささえ覚えながら、ウトウト。
寝たのはスペイン時間で22時くらいだった。
カンボジア 2日目 旅を続けるということ
27.MAY.2017
予定を詰めていた疲れが一気に来たので、近くのホテルへ移動するだけの日にした。
朝もレストランへ行くと奴(onlineshopイケメン)に会う可能性があり面倒なので、部屋でマンゴーを。
昨日は安い方を食べたけど、今日は高い方。
小さなティースプーンで上手に剥けるようになった。
美しいマンゴーと美しいテラスをご覧下さい。
味は、期待以上だった。香りが昨日のに比べて上品!(目隠ししたら分からないかもしれない笑)
高いだけのことはある、と思いたい。
歩いて行ける距離にホテルを探し、チェックアウトしてから恐る恐る街歩きを開始。
ホテルの前でも道は舗装されていない。
シュリムアップ周辺は、主要な太い道路は舗装されていても、一本入ると赤茶けた土がむき出しになり、トゥクトゥクに乗っていてもガタガタとかなり揺れる。
更に、カンボジアに入る前に安全情報を確認していたら、邦人男性が荷物を取られそうになり抵抗したら銃で撃たれて亡くなったという情報が。
なので、初日の夜のトゥクトゥクに乗った時からかなりビクビクしていた。
昼間に近距離にあるホテルへ移動するのさえ不安。
でも歩き出してみるとたくさんの観光客が。
マーケットもあり、すごい賑わい。
ランチを食べられそうな小綺麗なお店を見つけ入店。
周りの雑多な感じから浮いている、観光客向けのお高めのお店。
ここにもイケメンが数人出没!多発!
カンボジアっぽいメニューを頼んでみたつもりだけど、そもそもカンボジアの人は牛肉を食べないんじゃないだろうか、とか思いながら食べようとしていると、猫に見つめられる。
この牛肉の柔らかさに悶絶。
都内で食べたら2,000円くらいするんじゃなかろうか。
味付けも絶妙で、真ん中のビネガーのような、柑橘類の果汁のような塩胡椒の入ったソースがまた飲み干したいほど(笑)の美味しさ。
ミントティーと合わせて8ドルくらいだった。
ホテルへ向かいつつ、マーケットでスカーフ探し。
またイケメンを見つけ、吸い寄せられるようにその店で様々なスカーフを見比べてみる。
イケメン店員がオススメしてくれたリッチなスカーフを15ドルから11ドルまで値切って購入。
他の店ではもっと安く変えたかもしれないけど、イケメン価格(!)ということで勝手に納得。
すぐにホテルを発見。
昨日までと同じく衛生面での心配はしたくないと選んだホテルは周囲の古い建物から浮いている。
窓からの眺めからもカンボジアを感じる。
ここは一泊20ドルで、なんと1時間のマッサージが付いていた。
チェックインしてすぐにお願いすると、案内されたのは外!
隣の台では猫が寝てたし。笑
着替えたりせずにそのままマッサージ開始。
担当してくれたお姉さんがとても上手で、時折感じる扇風機の風も心地よく、(時折感じるハエが手にとまるのを除いて)とてもリラックスできた。
夜は、途中で買ったクッキーと日本から持って来た味噌汁。
味噌汁を飲んだ時の癒しといったら!
液体の機内持込みサイズの袋に無理矢理でも詰めて来てよかった。笑
夜はヤモリが部屋の壁にいたり、クーラーからジャージャー水が漏れて来たり、小さなバッタがいたりしたけど、なんとかやり過ごせてしまう自分の変化に驚く。
旅を続けることに段々疲れてきているのか、次への意欲が湧かない日だった。
常に、衣食住を考えながら治安も考慮し、移動手段を調べて、を繰り返していると何とも言えない気持ちになる。
ああ、日本で平和な環境の中、のーんびりしたいな、と考えていた。
こんな日もある。
翌日はヨーロッパへ大移動だ。